良くある話だと思うのですが、年末になると、実家にはリンゴがしこたま届きます。
季節の果物ということもあって、あちこちの親戚やら知り合いやらが送ってくれるのですね。
しかし、現在実家にいるのは両親 2 人きり。
とてもではありませんが、ダンボール単位で送られてくるリンゴをさばききることはできません。
ごく必然の流れで、そのお裾分けが私や弟の元にも送られることになります。
でも 20 個は多いと思うの、ママン。
いや、ありがたいのです、実際。
一人暮らしだと、あんまりこういった果物の類には手が出ませんし、こういった機会でもないとあまり食べなかったりします。
リンゴは栄養が豊富な上に食物繊維もたっぷり。
そんなものを送ってもらえること自体、親の気遣いに感謝して止みません。
でも多い。
まあ、リンゴの皮がむけないってわけではありませんし、むしろ親のしつけで幼稚園の頃から包丁を持たされて朝食後のデザートに果物をむいていた経験から得意な方ではあるのですが、いかんせん、1 人に対してこの量は多すぎるのです。
それでもがんばって、朝食にリンゴをむいて食べていたのですが、これがなかなか減りません。
さあどうしよう。
誰かにあげることも考えたのですが、この時期、同じようにリンゴに恵まれている人が多いことを考えると、あまりありがたがられない可能性が大。
ならば、調理して別の形にしてしまおう。
調理したリンゴというと、私はアップルパイを思い浮かべますが、今の環境ではオーブンがないので無理。
まあ、無難なところでジャムにしてしまいましょう。
これなら朝食のトーストに塗って食べるという作戦で消費することができますし。
そんなわけで、先日の買い物と相成ったわけです。
では、まず材料。
リンゴ、グラニュー糖、そしてレモン汁。
グラニュー糖とレモン汁は、リンゴの量に対してそれぞれ 30%、1% という比率になっていますが、リンゴは皮と芯を除いた状態で計量しないといけないので、この時点では具体的な量がわかりません。
大まかな目安としては、皮と芯を除いたリンゴはおおよそ 85〜90% ぐらいになるというあたりでしょうか。
まずはリンゴの下ごしらえ。
皮をむいて芯を取って、小さく刻むという作業になります。
ただし、リンゴは空気にさらしておくと表面が酸化して茶色く変色してしまいます。
一般的に、リンゴの酸化防止には 0.5% の塩水に漬けておく方法が有効と言われていますが、ジャムを作る場合にこれをやると味が変になってしまいそうです。
そこで、ここはスピード勝負。
一個ずつ刻んでしまうと空気に当たる表面積が増えて酸化しやすくなるので、まずは全部の皮をむいてしまい、そこから一気に全部刻みます。
むき〜むき〜、……むっきぃぃぃぃぃっ!(途中から野生化)
あぁっ、めんどくさいわっ!
あ、写真のリンゴは打ち身で多少傷んでいますが、これは刻む段階で取り除きます。
ジャムにする場合は最終的に原形をとどめる必要はあまりないので、小さめに切った方が煮やすくていいと思います。
今回は粗めに切りましたが、これは単に酸化を防ぐということに頭が行き過ぎて、スピードを重視したため。
全部切った段階でリンゴの重さを量ってみたところ、だいたい 2kg ぐらいありました。大振りなリンゴばかりだったので、いつの間にかえらいことに。
まあ、切ってしまった以上はしょうがないので、これでジャムを作ることにします。
2kg の 30% なので、グラニュー糖は 600g というところでしょう。
ネットで調べると、もう少しグラニュー糖や砂糖の割合を多目にしているレシピもありますが、冷たい状態では甘味がきつく感じることを考えるとこのぐらいの方が良いようです。
で、鍋にリンゴを入れ、リンゴに対して半分ほどの水を入れて少し煮ます。
今回は、水の量を半分にして、その代わりにロゼワインを入れてみました。ロゼワインで煮るとほんのり赤い色に染まるのでリンゴっぽく仕上がるかな〜という目論見です。
リンゴに火が通ってきたら、グラニュー糖を投入し、レモン汁も入れてしまいます。
で、あとはアクをこまめに取りながらじっくり弱火で煮込むだけ。
目安としては、リンゴが多少煮崩れて、全体的にとろみがついてくるまで。
私の場合、仕上がるまでに 3 時間かかりました。
で、そんだけ長い時間、鍋の番だけをしているのも何なので、余っているリンゴをワインで煮込んでコンポートにしてみました。
レシピはこちらを参考にしましたが、赤ワインと白ワインの代わりにロゼワインを入れ、今度は砂糖を若干多目の 150g にしています。
こちらはジャムとは逆に形を残す必要があるので、ほどほどのところで火を止めることになります。
ジャムよりもはるかに短い時間で完成。
……なんか、光の加減か、ダイコンの醤油煮みたいに見えますが、紛れもなくワインで煮たリンゴです。
これは、粗熱を取ったあと、タッパーに入れて冷蔵庫で冷やしてから食べます。
そうこうしているうちに、ジャムの方もできあがりました。
うむ、なかなかに良い仕上がり。
味の方もほどよい甘さでグー。
明日の朝食のトーストが楽しみです。
ジャムは、おおよそ 1kg ぐらいできあがりました。
リンゴの量に対して半分くらいという感じでしょうか。
用意しておいた耐熱の保存ビンを煮沸消毒して、熱々のジャムを入れてフタを閉め、ゆっくり冷ましてから保存します。
おし、これでリンゴは残り 5 個になったぞ!
……なんか、残りもジャムにしてしまった方が楽な気がしてきた……。
1/5 のネタより抜粋。
……ということで、今週末のネタの仕込みは完了。
くっくっくっくっくっ。
+1/7 の近況。
(あ〜、消してしまいましたが、要約すると「外出したら目の前でおっさんが究極マーライオン進化を遂げ、家に帰ったら PC が絶不調というアレな休日でした」って感じ)
ちがわいっ、ちがわいっ(泣)。
ジャム作ったんだいっ。
つ[もしくは皮に傷を付け、レンジでチンして剥く]
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つ[皮と身の間に沢山の栄養素があるのが果実(^^;]
つ[ちなみにリンゴのワインもある]
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っ[数日おいて、若干傷んだ方が美味…(以下略]
う〜ん、ピーラーも考えたんですが、スピード的にはノーマルなむき方が早かったもので。
レンジでチンする方法は知りませんでしたねぇ。
>皮と身の間に沢山の栄養素があるのが果実(^^;
あい、存じておりまする。ポリフェノールとかね。
ただ、皮を入れると渋みが出るんですよね。これがあんまり好きじゃないもので。
圧力鍋を使ってジャムを作ると鮮やかな紅色のジャムができて、それはそれで綺麗でいいんですけど。
う〜ん、次は圧力鍋買って、黄金のリンゴジャムを作るってのもいいかも。
>ちなみにリンゴのワインもある
リンゴワイン→(蒸留)→カルヴァドスってヤツですねぇ。