コミックの名作「ぼのぼの」には、主人公のぼのぼの君がこの状態になり、

♪ヘンだよね〜、ヘンだよね〜、なにかがヘンだよね〜

という歌がずっとリフレインし続けることになった話があります。
私は、大変高い頻度でこの状態に遭遇します。
しかも、それが大抵の場合、「ながら作業」が可能なときだったり。
例えば、自転車をこいでいるとき。
例えば、単調な仕事をしているとき。
例えば、ご飯を食べているとき。

今日もまた、仕事で資料整理をしているときに、脳内音楽無限ループが発生。
こうなると、脳裏から音楽を追い出すことは困難になります。
ぼのぼの君の場合、周囲のアドバイスを受けて「その歌を嫌いになるまで歌い続けてみる」という作戦で乗り切りましたが、さすがに仕事中に歌うわけにも行かず。

別のことを考えてみたり、外に出てみて気分を変えてみたり、はたまた羊を数えてみたりしたわけですが、いっこうに効果は上がりません。
……いや、眠くなったりしましたけど、激しく。
しょうがないので、ヘッドホンを装着して、ガンガンに音楽をかけてみたわけですが。

♪つっきがぁ〜、でったでぇ〜たぁ〜、つっきがぁ〜でたぁ〜、アよいよいっ

おいおい、「Wild Wild West」が「炭坑節」に負けてるぞ、ウィル・スミス（なんとなくそういう気分だった）。
しかも。

♪ふふんがふふふ〜んふんふ〜ん、ふふふ〜んふふふ〜ん、アよいよいっ

続きをちゃんと憶えてないのかよっ、私よ！
かくして、延々と中途半端な炭坑節をエンドレス再生されるという拷問が続くことに。
なんか、気になり出すとこういうのはどうしようもないらしく、どうあがこうと振り払うことができません。
周りの人が帰り始めて人気が少なくなると、もう完全にダメ。仕事はさくさく進むんですが、頭の中は「♪つっきがぁ〜」なわけで。
ぐおぉ。

結局、この、ある種どーでもいい地獄から解放されたのは、
「ちょっと教えて欲しいことがあるんだけど」
という先輩の言葉に、
「はいはいっ」
と飛んでいってからでした。

やっぱアレだな。
ちゃんと頭を使っていない状態だと、脳みそも何するかわかりませんな。
SETI@home でもやらせておきますか。