先週の頭あたりから、関東地方では時折激しい雨がが降っております。
先週の月曜なんて、「車軸を流すような」という表現がぴったりくるほどのスコールの如き雨が、局地的に降ったりしてました。
このままなし崩しに梅雨入りしてしまうのではありますまいか。
今朝もまた、けっこうな勢いで、雨は私のジーンズを中心に、まあ遠慮もせんと盛大に濡らしてくれやがりましたよさのばびっち。
とは言っても、替えのズボンの用意などあるわけもなく、そのまま電車に駆け込むしかないのですが、濡れて足にへばりつくデニムの気持ち悪さときたら!
車内で一息ついて(近況も書き込んで)、ぼへ〜っと窓を伝って流れる雨粒を眺めていた時に、「そう言えば、あの時もこんな雨の日だったな」と。
ちょっと思い出したことかありました。
まだ、実家にいた頃のことです。
現在の通勤時間はドア・トゥ・ドアで 1 時間ほどですが、当時は 2 時間かけて通っておりました。
それだけの時間電車に揺られることになると、睡眠時間に充てたり読書に親しんだりと色々な空き時間の活用方法が出てくるわけです。
……いや、私は、帰りの時間で Web 日記の更新に勤しんでいたんですけどね。
で、女性の場合、これが一刻一秒も惜しみたい朝の場合、お化粧大会となるわけです。
コンパクトを取り出してファンデを塗り塗り塗り塗り。
ビューラーで睫毛を整えて、マスカラを睫毛に塗り塗り塗り塗り。
仕上げに口紅を塗り塗り塗り塗り。
悪いことだとは思いませんが、なんつーかこー、手品のタネを見せられているようで、微妙に収まりの悪い気分にさせられるんですよ、化粧をしない男性側からすると。
化けるもんな〜、女は化粧で(トラウマ色々)。
その日、私は運良く座れたのをいいことに、貪るように眠っていました。
乗車時間の半分くらいを過ぎたあたりで、電車が突然急ブレーキをかけまして、がくん!……と大きく揺れながら止まりました。
「停止信号です」
私が利用していた路線は、途中から複数の路線と並走するようになるので、他の路線で事故が起こった場合にもこうやって停止信号によって止まることが多いのです。
……が、同じ車両内にいた人は、そのアナウンスなんかまったく気にしていませんでした。
揺れたタイミングで上がった悲鳴の中でも、ひときわ大きい
「きゃぁっ」
に気を取られていたからです(私もそれで目が覚めた)。
見れば、私の斜め前方で若い女性が顔を押さえてうずくまっています。
そしてその手には……口紅が。
「もうっ、いやぁっ!」
周囲を、「あ〜あ……」という、ぐんにょりした生暖かい空気が支配しました。
つまり、果敢にも立ったまま朝のお化粧に励んでいたその女性でありましたが、不幸なことに、口紅を塗り始めたところで先ほどの急停車に遭遇してしまったわけです。
結果、上唇から頬、そこからちょっと飛んで額にまで、真っ赤な線が悲しくも鮮やかに描かれてしまった、と。
雨の日だったしねぇ、下手したら、濡れた床で思いっきり滑ってもっと取り返しの付かないようなことになったのかも知れません。それを考えると、被害はまだ軽微と言えるのですが、どちらにしても当の本人にはまったく救いになりませんわな。
周りにいた女性が泣き出した彼女を慰めていたのですが、結局、顔に化粧ならぬ隈取りを施すことになった女性は、次の駅で逃げるように降りていきました。
……え〜と、「電車の中での化粧は止めましょう」とか言うつもりはなくて、なんか唐突にあの壮絶な顔が思い出されただけなんですが。
それ以来、私は電車内で女性が化粧している様子を正視することができません。
いつなんどき、ああなったりするかと思うと!
マジで恐いから!
学生時代、ちょこっとだけ電車通学を経験したことがあります。
乗っていたのはほとんどおっちゃんばっかりでしたが、
寸秒も惜しい朝の時間帯、女の方はコンパクトなんかでチェックしながら通勤してました。
もっとも長野の片田舎なんで車移動の方がずっと多くて、
たまーに平日の朝早くから出かけるような時にちらちらと他の車を見てみると、
運転席で化粧をしている方をよく見かけます…(汗)。
停止信号を出させる側にならんでくれよと思いますが。(^-^;
つ[トイレを化粧室と称したのは、異性が入りにくいからとも]
つ[もしや女性専用車に乗ってはおりますまいな?]
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つ[『友達以外は皆風景』と言われる世代が通勤ですか]
初めまして〜。
Treo650 ネタを、指をくわえながらいつも拝見しております(笑)。
あ〜、いますねぇ、車の中で化粧している人も。
「一匹の黄色い猿」さんが指摘されているように、周りは空気扱いだからできるんでしょうか。
ここらへんの自他のエリア分けは、皆が皆、携帯電話を持つようになったことが加速させているんではないかと思ってます。携帯でしゃべっている間は、自分と話し相手のゾーンですからね。
まあ、そうやって周りを気にしないでいて、素に返ったときに周りの目が痛い、という事態も容易に起こりうるわけで。
>一匹の黄色い猿さん
いやぁ、女性専用車両に乗るなんて危険なことできませんよ。
もっとも、女性専用になったことで、女子校並みの治外法権区域になっているケースもあるようですが。
ってか、そもそも、実家からの通勤に使っていた路線に女性専用車両を設けるような気の利いた発想は……っ。
バカがいましたよ。
化粧は迷惑をかけないけど、マニキュアは
シンナー成分が入ってますからね。
密閉された車内でやるなよって感じですね。