ザナこう・初代、初心者の怯え編( Lv1)

イース−フェルガナの誓い−」は、電車が遅れたのにもめげずに無事ゲットしましたよ。
あとは、片づけないといけない作業をとっとと終わらせるか。

さて、昨日から「XANADU NEXT」発表に興奮するあまりにいきなり始めてみた「ザナドゥはこうでなくては!」
予想通り、おおかたの読者はハルカカナタに置いてけぼりを食らっているのではないかと推察しますが、ひとまず満足できるとこまで続けていこうと思います。
今回は、地下世界に潜ってすぐの Lv1 から「初心者の怯え編」をどうぞ。


●ファンファーレに始まり、ファンファーレに終わる。
こうでなくては度:
★★★★★☆☆☆☆☆
実現可能性:
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ようやく地下世界 Lv1 に降り立った主人公。
まずは手近のモンスターと戦いながら経験値を貯め、強くなっていかなくてはなりません。
ザナドゥでは、モンスターは実体があってそこらをうろついています。
これに体当たりすると戦闘シーンに切り替わり、体当たりで攻撃することになります。
戦闘の開始時には特徴的なファンファーレが、終了時にもまた特徴的なファンファーレが。
続編「シナリオ II」ではなくなった要素ですが、通常時と戦闘時の音楽の違いがテンポの違いだけというザナドゥでは、このファンファーレは戦闘シーンの大きな象徴だったわけで、「敵が来た〜!」という気分が否応なしに盛り上がったものです。


●スライムがけっこう強い。
こうでなくては度:
★★★★★★★★☆☆
実現可能性:
★★★★★☆☆☆☆☆


で、敵を求めて辺りを見回すわけですが、モンスターもけっこうな速度で移動しているので最初のうちはなかなか捕まえられません。
たまたま目に止まったスライム(オーカージェリーという名前ですが)にケンカを売ってみたら、これが予想外に強くてあっさりボコボコにされたりして。
いや、「スライム=最弱モンスター」という構図はドラクエシリーズの悪影響であって、ゲル状のモンスターってファンタジーの世界ではそこそこの強さを持っているもんなんですけどね。
とりあえず返り討ちにされかけたので、最初はハチ(ビー・ジャイアント)やコウモリ(バット)を相手にすることになります。


●橋げたに、はまる。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★☆
実現可能性:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆


ザナドゥには様々な地形パーツがあります。
そのうちの一つに、橋げたがあります。
橋げたは上に乗って歩くことができ、また橋げた自体もすり抜けができます。
上から下に移動することも可能ですが、下から上には戻れません。
つまり、例えば落とし穴のような地形に橋げたが置いてあり、迂闊にも下へと降りてしまった場合には、脱出不能ということに!
そんな凶悪な地形が、Lv1 をスタートしてから数秒で到達できるポイントにあるから油断がなりません。もちろん、脱出できないので、データをロードして、トレーニンググラウンドから Lv1 にやってきたところへ逆戻り。
なんてこった。


●おなかが減って HP 低下。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★★
実現可能性:
★★★★★☆☆☆☆☆


モンスターとの戦闘にも徐々に慣れてきて、探索の範囲がだいぶ広がってきたころ、なんだか突然、暗くて単調ながらも雰囲気のある音楽が、へろへろとしたものに変化します。
さらに、HP(ヒット・ポイント)が少しずつ減少。
なんだ?
いったい何が起こったんだ!?
実は、ザナドゥには FOOD(=食料)というパラメータがあり、戦闘時以外は自動的にちょっとずつ消費していきます。同時に、HP もわずかながら回復していくようになっており、主人公は食料によって命をつないでいることが実感できます。
が、この食料が尽きると、餓えは主人公から容赦なく HP を奪い取っていくことに。
あわてて食料品店に走る羽目に陥ります。


●ダンジョンは暗い。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★★
実現可能性:
★★★★★★★★☆☆


食糧危機も乗り切り、ある程度の経験を積んだら、今度は地下世界のあちこちに点在しているダンジョンへ入っていくことになります。
ところが、ダンジョン内は真っ暗。
敵の姿やアイテムは見えるものの、通路がどのようにつながっているのか全く見えません。
これを打開するには、ランプというアイテムを使う必要があります。
このランプ、ダンジョンを出入りするごとに使い切りなので、少々煩わしい思いをさせられることに。


●攻撃魔法でアイテムが消えた……。
こうでなくては度:
★★★★★★☆☆☆
実現可能性:
★★☆☆☆☆☆☆☆


主人公の初期装備には、攻撃魔法「ニードル」が入っており、スペースキーを押すだけで使用できます。ザナドゥにはマジック・ポイントのような制限はなく、画面上に自分の魔法の弾が出ているときは次の弾を出すことができないということ以外には、特に制約がありません。
しかし、攻撃魔法はモンスターにだけ当たるとは限りません。
モンスターを倒した場所に出現する宝箱。
その宝箱を開けたら出てきたお金や食料、各種アイテム。
こういったものにも攻撃魔法は命中し、一撃で消し去ってしまいます。
間が悪いと、ものすごく貴重なアイテムに攻撃魔法を当ててしまい、泣くに泣けない事態になってしまうことも。
くわばらくわばら。


●全体攻撃魔法は楽だ。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★☆
実現可能性:
★★★★★☆☆☆☆☆


Lv1 で経験を積んでいくと、商店街のように各種ショップがずらりと並んだ一角に足を踏み入れることになります。
ここにある魔法屋で、魔法「ニードル」の強化版「ディグ・ニードル」を買うことができます。いや、どこにある魔法屋でも、最初からすべての魔法が売ってたりするんですけどね、純粋に価格の面で釣り合うのがこれなので。
魔法名の頭に「ディグ」がつく場合、単体攻撃ではなく敵全体を一気に攻撃できます。しかも、弾が出ないので、重要なアイテムを誤射する恐れもなし。
魔法抵抗力の高い敵以外にはほぼ一方的に攻撃できるので、全体攻撃魔法を使うと戦闘がかなり楽になります。


●でも、横着しすぎると後が怖いのよ。
こうでなくては度:
★★★★★★★☆☆☆
実現可能性:
★★★☆☆☆☆☆☆☆


便利な全体攻撃魔法ですが、それなりに欠点もあります。
まず、魔法で敵を倒すと、アイテムが手に入らないということ。
ザナドゥでは、すべての敵が宝箱を持っています。しかし、大多数の宝箱にはお金か食料しか入っておらず、敵の群れの最後の一匹だけがアイテムの入った赤い宝箱を持っているのです。
が、赤い宝箱が出るのは武器で攻撃して倒した場合のみ。魔法で倒すとお金か食料しか入っていない普通の宝箱が出てしまうことに。
魔法の使いすぎの問題点はもう一つあって、ザナドゥの経験値システムは武器戦闘と魔法戦闘で別々に経験値が貯まるようになっているのです。武器で倒せば武器戦闘の経験値が、魔法で倒せば魔法戦闘の経験値が貯まるということは、魔法ばかりで倒し続けていると、武器戦闘の経験値がさっぱり上がらないということに。
武器戦闘をさぼっていると、魔法が効かない敵に遭遇したときに痛い目を見ます。
そんなわけで、全体攻撃魔法もほどほどにしないと。


新作の場合、主人公って魔法は使えないんじゃないかなという気が。


●装備に熟練度がある。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★★
実現可能性:
★★★★★★★★★★


これこそまさに、極めてザナドゥらしいシステムと言えましょう。
武器や防具、アイテムにまですべて熟練度というものが存在し、使えば使うほど効力が上がっていくようになっています。
これにより、主人公はレベルアップのみで強くなるのではなく、装備の使い込みで強化していくことが可能になっています。


直接の続編ではありませんが、同じ「ザナドゥ」の名を冠する「風の伝説ザナドゥ」にも熟練度の概念が引き継がれていますし、このシステムは間違いなく新作でも導入されるはず。
いや、そうでなければもはや「ザナドゥ」を名乗る資格なし!


●セーブにお金がかかる。
こうでなくては度:
★★★★☆☆☆☆☆☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


たぶん、今のプレイヤーが初代ザナドゥに手を出した場合、まず何にビビるかってデータをセーブするのに所持金が減るということが一番の驚きなのではないでしょうか。
いや、なんでまた金を払ってセーブするのかよくわかんないんですが、とにかくそういうシステムなのです。
まあ、これにも抜け道があって、お金をかけずにセーブすることが可能なのですが、ゲームがある程度進まないうちはできないのです。困ったね。


●中ボスが強すぎます。
こうでなくては度:
★★★★★★★★☆☆
実現可能性:
★★★★★★★★☆☆


ダンジョンに繰り返し潜るうちに、いろいろなものを拾って装備もだいぶ充実してきました。
「けっこうイケるんじゃ?」と思い始めた頃、ダンジョンの奥で突如現れたタコの化け物(ビッグ・クラーケン)に瞬殺されることに。
とうてい歯が立たない彼我の戦力差に、いつか復讐を果たすことを誓うのでありました。


●教会に行けません。
こうでなくては度:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ザナドゥのレベルアップは、教会で行います。
ところが、Lv1 の教会は宙に浮いた浮島のようなところにあり、普通にジャンプしたのでは届きません。
助走して飛び移るとか、2 段ジャンプを駆使するとか方法はいくつかありますが、いずれにしても初心者にはけっこう辛いものが。
アレは絶対、最初はみんな苦労するよねぇ。


●セーブは、レベル間を移動するトンネルで。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


無事にレベルを武器戦闘と魔法戦闘で 1 ずつ上げることができると、Lv2 へ続くトンネル(正確には「ケイブ」と呼ぶ)の扉が開きます。
このトンネルをくぐる時点で、実はセーブが自動的に行われるのです。
しかも、通常のセーブと異なり、お金も一切かかりません。
そんなわけで、以後はトンネルまでやってきてセーブすることに。
レベルが上がれば上がるほどセーブにかかる費用も高くなるので、これはけっこう切実な話だったりします。



序盤には、とにかく驚くようなことがてんこ盛りで、そのどれ一つを取っても。いかにも「ザナドゥらしい」感じがします。
とは言え、まだまだこんなのは序の口なんですけどね。
さすがに今回は Lv2 以降のネタは書けなかったので、そちらは次回以降に。

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Comments
alg | 2005/07/01 19:17
ザナドゥ、懐かしいですねー。
といっても私はMSX版をちょこっとプレイしただけですけど。
MSX版発売前に、当時のパソコン雑誌がこぞってザナドゥを取り上げていたのを見て「やってみたいなー」と、多機種ユーザーをうらやんでいました。
で、ようやくMSX版が発売されて、友人から借りてプレイしたものの…。
やっぱり難しかった。orz
ヌルい私には荷が重過ぎました。
でも「ザナこう」シリーズは、当時の雰囲気を思い出させてくれて、読むと何だかワクワクしてきます。
Lv2以降も、期待してます。

ところで、MSX版は他機種版と音楽が違ったかもしれません。
(通常時と戦闘時の音楽はちゃんと違っていた記憶があります)
陣来霧 | 2005/07/01 19:54
>alg さん
初めまして〜。

当時のファルコムは、多機種にガンガン移植してましたよね。
そこで発生する差がけっこう面白かったのをよく覚えてます。

>ところで、MSX版は他機種版と音楽が違ったかもしれません。
>(通常時と戦闘時の音楽はちゃんと違っていた記憶があります)

そうですね、確か違ったはず。
MSX 版は全体的に音楽が豊富だったような。

個人的には、ドラゴンスレイヤー IV が MSX2(と、ファミコン)でのみ発売されて、PC-88 では発売されなかったのを未だに根に持っています(笑)。
ディルギオスと戦いたいんじゃよ〜。
alg | 2005/07/01 22:08
>初めまして〜。
おっと、こちらこそはじめまして。
失礼しました。

>個人的には、ドラゴンスレイヤー IV
ありましたねー。
私はファミコンで、これまたちょろっとだけやりました。
ポチでふらふらしてただけでしたけど。
あー、なんか昔のゲーム、やりたくなってきた…。
>ディルギオスと戦いたいんじゃよ〜。
……キムタク?
陣来霧 | 2005/07/02 19:30
いや、ファーザーと見せかけて実はジャぱんの人(つまり、あっちの方言ならなんでも可)。
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