ザナこう・初代トレーニンググラウンド編

ここしばらく発売を楽しみに待ちわびていた、「イース−フェルガナの誓い−」がいよいよ明日に発売ですよ。
ファルコムの通販に申し込んでいた私の元には、フライング気味に……不在連絡票が……っ(血涙)。
このままでは週末まで受け取れないことになりかねませんが、なんとか、明日はがんばって早めに帰って受け取れるようにしたいと思います(闘魂)。


まあ、明日受け取ったとしても、やらなければならないことがある都合上、金曜の夜まではプレイはお預けになってしまうわけですが(泣)。

さて、「フェルガナの誓い」の発売に合わせて明らかになった、次回作。
こちらでそのタイトルが発表されていますが、なんとまあ、「ザナドゥ」の新作ですよ。
メールマガジンに登録していると、多少詳しい情報の掲載されたページを見ることができますが、ゲームシステムが 3D になっており、ストーリー性は「ほぼ皆無」→「ストーリー満載」という感じ。
ザナドゥシリーズをサルのよーに遊びまくった過去を持つ者としては、やはり隔世の感が先に立ちますが、同時に激しいまでの嬉しさを感じてしまいますよ。


しかしアレかな〜。
「イース III」の次が「ザナドゥ」。
サイドビューから 3D へ。
ファルコムの、PC-88〜PC-98 時代のゲームってサイドビューのゲームが多いわけで、今後もそういう流れでリメイクは続くんでしょうか?
もはや過去作品がリメイクされること自体の善し悪しを論議することはもう飽きたんで、いっそリメイクするなら「ドラゴンスレイヤー IV」をリメイクしてくれと言いたい。
うん、かなり長いこと言い続けてるけど。


閑話休題。
ともあれ、ザナドゥシリーズの系譜に連なる作品が登場と言うことで、これは秋の発売をひたすら楽しみに待ちたいところです。
しかし、そうなると気になってくるのが、ゲームの内容。
完全新作でシステムも全く異なるとは言え、「ザナドゥ」には非常に「らしい」要素がたくさんあるわけです。
そこを抜きにしては語ることのできない、そんなポイントが、いったいどれだけ新作に引き継がれているのか?
ファンとしてはそこがとても気にかかるのです。


つ〜ことで、これから何回かに分けて、「ザナドゥはこうでなくては!」と題し、「ザナドゥらしいってどんなこと?」をテーマにネタを追求していこうかと思います。
はっきり言って、ごくごく限られたコアなオールドゲーマーがターゲットであり、おそらくほとんどの読者はぶっちぎりで置き去りになるネタかと思いますが、私のザナドゥに対する愛情が溢れるあまりにすごいことになっているとご解釈ください。


ほんでは、まずは手始めに、初代ザナドゥの「トレーニンググラウンド編」から。


●開始早々、何をしていいのかわからない。
こうでなくては度:
★★★★★★★☆☆☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


主人公に与えられる目的は「ガルシスを倒してこい」という極めてシンプルにして不親切なもの。
あ〜そ〜でしょ〜よ、ラスボス倒せばクリアでしょ〜よ。
この目的すらゲームの冒頭で語られるわけではなく、マニュアルに書いてあったりして、ゲームにおける演出というものがまだあまり重視されていなかった時代を感じさせます。
しかしそれにしたって、まず何をすればいいのかさっぱりじゃ困るじゃん? 「あしたのジョー」ですら「明日のために」が与えられたというのに。
(もうちょっとメジャーな例として、ウィザードリィ I のスタート時点の状況とよく似ている、と言っておきましょう)


ま、これが新作でそのままだったりするわけはないんですが、でもこの不親切さがある意味では最も「ザナドゥらしい」ですね。裏を返せば、決まったストーリーに沿って進めるのではなく、自分の行動そのものがストーリーになるわけですから。


●重力がある(=ジャンプできる)。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★☆
実現可能性:
★★★★★★★☆☆☆


最初の目的がよくわからないまま、とりあえずキャラを動かしてみることになるわけですが、適当に動かしてみた結果、ザナドゥのゲーム世界には重力が働いていることが判明します。
厳密に言えば重力加速度のようなものはなく、ただ単に画面の上の方にあるものは画面の下の方に落ちていくという程度の法則が働いているのですが、これにより移動も重力の働きを考慮することになります。
ま、最初はわけもわからずにぴょんぴょん飛び跳ねるだけなんですけどね。
新作では 3D になっているわけで、地形の高低差に関する表現力は格段に高くなっていますが、はてさて、ジャンプできるのかどうか。


●驚異の 2 段ジャンプ。
こうでなくては度:
★★★★★★★★☆☆
実現可能性:
★★★★★★☆☆☆☆


で、バッタのよーにはね回っていると、そのうちに、主人公が異様な高さのジャンプをするようになります。
ザナドゥにおけるジャンプの特徴の一つがこの 2 段ジャンプ。
びよよよ〜んとジャンプしながら、街並みを通過していくのはけっこう痛快です。


●ヘリコプターには乗れない。
こうでなくては度:
★★★★☆☆☆☆☆☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


進み始めてすぐに、自分以外にも何か動くものがあるのに気がつきます。
レオナルド・ダ・ヴィンチのスケッチにあるヘリコプターや、なんだか虫の群れみたいなものがうろついているわけです。
体当たりをしても反応はなく、ただ通行の邪魔なだけ。
ジャンプして上に乗っかることはできますが、ヘリコプターが動き始めると振り落とされてしまいます。
筋斗雲みたいに、乗っかったまま進むことができればいいのに。


●トレーニングをし忘れる。
こうでなくては度:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


なんだかムキになってヘリコプターとチェイスしつつ先に進んでいくと、地面にいきなりハシゴがあります。
短いハシゴの先は、深い縦穴。
落ちてしまったら引き返せません。
そして、実はここまでの街並みは、主人公を地下の洞窟世界へ旅立たせるための準備としてトレーニングを行う「トレーニンググラウンド」だったのです。
トレーニングし忘れると、縦穴から先に進んだところにある扉が開いていないため、どうあがこうと先に進めないことに。
まいがっ。


●進めないのでやり直し。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★☆
実現可能性:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆


先に進めなくてにっちもさっちもいかない状態、いわゆる「ハマリ」になってしまったら、ゲームを最初からやり直すことになります。
いや〜、自分も含めて、昔のゲーマーは辛抱強かったなぁ。
もちろん、「ハマリ」にならないように、要所要所でセーブデータをコピーしておいて、やり直しによるダメージを最低限にふせぐわけですが。


●バカは生きていけない。モヤシっ子も生きていけない。
こうでなくては度:
★★★★★★☆☆☆☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


さて、トレーニンググラウンドのやり直し。
王様に謁見してトレーニング費用と初期装備、アイテム(※)をもらったら、そのお金で能力値を上げていきます。
能力値は、それぞれに対応した訓練所でお金を支払うことで上がりますが、恐ろしいことに、主人公の初期能力値はすべて「0」。しかも、「0」のまま進めることも可能。
一部の能力(MGR)は 0 でも構いませんが、他の能力は 0 だとだいぶ致命的。
序盤は肉弾戦メインなので武器攻撃に関する能力を高めにする必要がありますが、だいたいまんべんなく振り分けないと、あとで苦労することになります。


(※)敵の能力値を表示する Spectacles 10 個と、回復アイテムである Red Potion 1 個


●かわいい子は旅が楽だ。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★★
実現可能性:
★★★☆☆☆☆☆☆☆


とは言え、能力値の中にはレベルアップで成長しないものもあるため、けっこう注意が必要です。
魅力を表す CHR(カリスマ)がまさにそれ。
レベルアップで成長しないだけならまだしも、物品の購入時には CHR が高ければ高いほど安く売ってもらえるというので、終盤にさしかかるまで店で購入した装備を使うことになるこのゲームでは、購買力の高さはけっこう重要なポイントです。
そんなわけで、 CHR のトレーニングは最大値の 100 まで上げることに。
これは、もはや「お約束」の域を超えて「掟」のレベルでした。


●道に思いっきり迷う。
こうでなくては度:
★★★★☆☆☆☆☆☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


トレーニングを終え、さあ地下世界へ旅立とうとするわけですが、なんだか知らないけど延々と同じところをさまようことに。
実はこれ、ワープするポイントというのが存在しており、そこを通るとかなり手前に戻らされてしまうため、ひたすら同じところをぐるぐると巡らされているわけです。
初めてのプレイヤーにはなかなか気づきにくく、ある種陰険なトラップと言えましょう。


●アイテム屋に気付かない。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★★
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ところが、このワープポイント、通る方法を変えてみると、その先にはなんと隠されたアイテムショップが!
初代ザナドゥでは、このアイテムショップ以外ではアイテムの売買を行うことはできません。しかも、いったん地下世界に入っていったら、引き返してくることもできません。
つまり、ここでアイテムを買い逃すと、あとはダンジョンに落ちているアイテムを拾うか、あるいはモンスターを倒して宝箱からアイテムを手に入れるかする以外に、入手の方法は一切なくなってしまいます。
モノによってはかなり貴重なアイテムも存在するので、王様にもらった Spectacles と Red Potion を売り飛ばして、ここで確実にゲットしなくては!
ちなみに、ここの店主の女性は、どう見てもウサ耳を付けていないバニーさんだと思う。




うん、こんなとこか?
次回は、「初心者の怯え編( Lv1)」をお送りします。


あ、コメントは、できれば今回のテーマに合わせてトレーニンググランドでの「こうでなくては」ネタでお願いします。

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Comments
takkyun | 2005/06/30 05:57
初代ザナドゥ。

私もX1版を所有していたことがあります。
でも、ほとんどplayしませんでした。

●キャラクターテープ作成に時間かかる。
こうでなくては度:
★★★★★★★☆☆☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

私の持っていたの、X1のテープ版だったんです。
どうにもこうにもロード・セーブが苦痛で苦痛で……。

まず、キャラクターテープ(ディスクではない。当然ながら)を作成しなくちゃいけないんですが、45分テープを指定されます。

で、これを「がっちゃんこんがっちゃんこん」テープドライブ(?)を言わせながらデータをテープに書き込んでくれるわけです。

もうゲーム以前の問題です。

ゲーム機でCD-ROMが使われ始めた当時、ロードが長いとか言う人いましたが、そんなのは対象外の外です。

つーわけで、私にとってザナドゥ = 地獄のロードっていう図式が……。

んでもって、まともにplayしていないし……。

懐かしいなぁ、「@yoshiokia@@」とか……(違ったかも……)。

# ちなみにテープ版が存在するのはX1だけだったはず。
陣来霧 | 2005/06/30 07:15
>takkyun さん

うわ〜、テープ。
すげー。
当時のテープのゲームは、確かにロード時間が地獄でしたねぇ。数回しかやったことないんですが。

名前ネタは……最初なのでいきなりは試さないんじゃないかと思って入れてませんが、懐かしいですね。
「@Yoshio.Kiya@」とか「DS II-MASTER」とか(←sb のシステムでひっかかるので、「II」は便宜的に)。
危険なネタがてんこ盛りなのも特徴ですねぇ。ライバル会社名を入れるとステータスが下がったり、最初のケイブに入ったらいきなり Lv10 に出る、とか(笑)。
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