乗鞍トライアル(前編)

一昨日の日曜日。
長野県は乗鞍岳にて、「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」が開催されました。
この自転車レース、乗鞍岳の 22km の坂道をひたすら駆け上がるという「ヒルクライム」という種類にあたります。
去年からこれに Gan さんのお誘いをいただいて参加しております。
この前後の模様を 2 回にわたってお届けしようかと。


あ、今回はいろんな意味でだいぶいっぱいいっぱいだったので、写真はごく一部しか撮ってません。ご容赦ください。

●8/26(金)
別段、レースに関係があるわけではないのですが、この日は会社が終わってから家に帰り、あれやこれやと準備をしてから実家に帰りました。
レースの受付が翌日で、朝早くから乗鞍へ向けて出発する必要があるのですが、集合場所となる Gan さん宅は私の実家のある行■にあるのです。
そんなわけで、この日は実家にて一泊。
ちなみに、自転車の方は先週の練習会の時に輪行袋に入れて実家へ持っていき、そのまま置いてきたのでちょっと楽でした。


●8/27(土)
早起きして自転車を組み立て、Gan さんのお家の前へ(移動時間 3 分)。
ここから、Gan さんのお友だちの S さんの車で、関越から上信越、長野道と辿って乗鞍へ向かいます。
……え〜と、すみません。直前の寝不足が祟って、この間ほとんど眠ってました。
途中、昼食に立ち寄ったロイヤルホストがカレーフェアとハワイフェアを同時開催しているのに「がんばってますなぁ」などと、ボケたコメントをしてみたり。


乗鞍に着いたら、まずは会場に向かいます。
普段は観光バスを止めているようなでっかい駐車場が、8/26〜27 の 2 日間はヒルクライムレースに出場するためにやってきた自転車好きたちで溢れかえるわけです。
ここで自転車を下ろして、参加証を受付に提出し、発信機をもらいます。この発信機を自転車に取り付け、ゴールの時にタイムを計測するのです。


受付が済んだら、会場内に出ている出店をぐるっと見て回りました。
この大会には、自転車関連のメーカーやショップが協賛・協力しており、規模が小さいながらこの大会のために色々なものを展示即売しているのです。
私はここで自転車に乗るときに着るジャージを購入。いや、まだ持ってなかったもんで。
ちなみにこんなのでした。


初ジャージ


緑を着ている人って案外いないので、これがけっこう目立ちます。
うん、気に入った。


(追記)
ma さんから教えてもらったとんでもない事実。
これ、マイヨ・ベールっちぅらしいです(滝汗)。
マイヨ・ジョーヌは知ってたけど、ツール・ド・フランス見たことないんだもん〜!(泣)
知らなかったんじゃ〜! ド素人なんじゃ〜!
……なんか買い直そう。


ひとしきり会場内をぶらついた後、今晩の宿へ移動。
乗鞍での宿は、Gan さんが毎年利用している「並木荘」です。
ここは、豪勢な食事が出る上に、天然温泉を引き込んであってそりゃもう安らぐのです。宿泊料金も 8,000 円と安く、とてもお勧め。


さて、休憩もそこそこに、自転車に乗る格好に着替えて、練習に出ることになりました。
並木荘は会場から見て山の下側にあり、会場付近までちょっとした坂道があって練習には都合が良いのです。
先ほど買ったばかりのジャージをまとい、下半身は自転車競技用の、お尻のあたりにパッドが入った専用のズボンを穿いていたわけですが。


「あれ? 陣さん、パンツ穿いたまま上に穿くの?」


振り返ると、すでに完全装備になった Gan さんが。
Gan さん曰く、このズボンはパンツを脱いでノーパンになって穿くのが流儀なのだと。ズボンの方はいわゆるパワースーツのようにぴっちりしたものなので、中でパンツがこすれてしまったりずれて不快だったりといろいろと理由はあるのだそうですが。
パッドのおかげで股間が目立つことはないものの、さすがにノーパンというのには抵抗があります。
そんな私の逡巡を突き崩すが如く、Gan さんは。


  _  ∩
( ゚Д゚)彡 ノーパン!ノーパン!
 ⊂彡


……なんか思いっきり連呼。
なんでそんなにノーパンにさせたいんだこの人は……。
まだそこまでの覚悟は定まっていなかったので、咄嗟に、
「あ、明日ね、明日。ノーパンデビューは明日」
と言い逃れてしまいましたが。
あ〜、我ながらなんてことを言ってしまったのかと。


で、さっそく走り始めたのですが。


がちゃっ、がたがたがたがたがたがたっ。


あれれ?
ギヤを変えたら、なんか勝手に軽い方に変わってしまうぞ?


しかも、一番軽いギヤにすると、チェーンがそのまま外れてしまいます。
なんてこった。
こんなんじゃ、練習はおろか、レースにも出られないぞ!
明日登る坂のきつさを思うと、正直「それもアリかな」という気持ちがあるにはあったのですが、ここまで来てなにもせずに帰るというのも癪に障ります。
しかし、私にはどこをどうして良いものやらさっぱり。
坂の途中で途方に暮れていると、戻ってきた Gan さんや S さんが「会場まで行けば、見てもらえるかも」とのこと。
がたがたとヘンな音を立てる自転車にまたがり、ギヤに負担を掛けないようにゆっくり走って会場に向かいました。


ちょうど、買い物の時にある出店で自転車の修理をしているところを見かけていたので、その店に行ってみることにしました。
私の乗っている自転車はルイガノのもの。
対して、そのお店は SPECIALIZED
ひょっとしたらやってくれないかも知れんな〜とか思ったのですが、熟練らしいメカニックさんは快く引き受けてくださいました。


「あ〜、こりゃ重傷だねぇ」
マジかよ。


……と言うのはどこまで本気だったのか、後ろのギヤのワイヤーをちょっと外して、ドライバーでディレーラー(変速機)周りをちょいちょいといじり、メカニックさんはあっさり直してしまいましたとさ。
いや〜、良かった良かった。
これでレースに出場できるぞ。
ありがとう! メカニックの人!


軽く走って治っているのを確認した後、練習が中途半端だったので、もう一度下から坂道の途中まで上がってから宿に戻りました。


練習の汗を温泉で流し、一息入れたところでお腹の具合もちょうど頃合いです。
夕食は、天ぷらやら朴葉焼きやら馬刺しやらと、至れり尽くせりなほどの量と味。
去年も思いましたが、とにかくこれだけの料理が出るのに 8,000 円という宿泊料金は安いです。
すっかり満足して部屋に引き上げました。


で、寝るまでの間、軽く飲んでつまんで、翌日のレース本番に向けて英気を養いました。



……というところで、以下、次回。

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