乗鞍前の練習会

昨日も書いたように、今日は Gan さんからお誘いいただいて、「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」に備えるべく、練習をすることになりました。

この「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」。
乗鞍岳の林道を自転車で走るレースイベントです。
さらっと書くとこれだけですが、問題はコースが上りだということ。
つまり、自転車で坂道を登っていくわけですよ。
その上りの度合いは、22km のコース長に対して 1400m。いや、1.4km 上がると書いた方がよりインパクトを感じるかも知れません。
そして、そのコースの中で、平坦な部分や下りの部分は本当に数カ所。大半はひたすらに上り坂が続いているのです。
なんと言うかもう。


苦行。


ここまで来ると、ごく一握りの異常に速い人はともかく、参加者のほとんどは自分との戦いを演じに行くようなもんです。
去年も実は参加しているのですが、今思い返してもよく完走できたなと思うばかり。
しかし、普段、練習する時間など取れていないので、準備も何もできた状態ではありません。
少しぐらいは走っておいて、イメージを掴んでおかないと!


……てなわけで、去年は Gan さんのマウンテンバイクを借りて参加しましたが、今年は自前です。
車重は 3kg ほど減り、少しくらいは楽になるのではないかと!


それにしてもアレです。
こういう「がんばっちゃう人向け」の自転車は、素人の想像を絶する構造をしています。
例えばペダル。


ビンディングが付いとるとですよ、ペダルに


ビンディングが付いてます。
まるでスキー板みたい。
これに、専用のシューズの裏に付いている金具を固定して走るわけです。


専用の靴の裏には、ビンディングの金具が


金具は斜めにすると外れるようになっており、慣れると着脱が簡単にできます。
ビンディングを付ける理由は、スムーズにペダリングをすることと、ペダルを「踏む」力だけでなく「引き上げる」力も利用して漕げるようにするため。
買っておいてなんですが、本気の人たちってこあい。


ペダルほどではありませんが、サドルもすごいです。


固くて細いサドル


細いの。


おまけに固いし。
このままだと座り心地が悪いので、これまた専用のパッド付きズボン(?)を穿いて乗ることになります。
しかし、それでも慣れていないと痛い。
ケツが、十文字に卵割するっちゅーねんっ!
(↑細胞として、その時期はとっくの昔に過ぎた)


前置きが長くなりましたが、こんな自転車に乗って、Gan さんの後を走って参りましたよ。
コースは、行■の荒川土手を出発し、東松▲の物見山を経由して、■生にあるパン屋「シロクマ」に行って帰ってくるというもの。


今日は幸いにも好天に恵まれ……って、自転車を漕いでいると当然汗もかけば体温も上がるわけで、この天気の良さは逆に拷問です(泣)。
走っている内はそれでも風を感じるのでいいのですが、止まると一気に暑くなるわけですよ。
でも、おかげで休憩時に頭から水をかぶったりするとたまらないくらい気持ち良かったりして、悪いことがあればそれを補う良いことがそれなりにあるようにうまくできてます、世の中ってのは。


今回走ったルートは、全体を通して見ると多少のアップダウンはあるもののわりと平坦な内容です。
しかし、中盤に走った物見山だけは別。
ちょっと長めの坂があり、これがけっこうきついのです。
このためか、私たち以外にも自転車で上がっているレーサー達の姿が多く見られました。


私がぜーはー言いながら必死にペダルを漕いでいる間、Gan さんは。
「じゃ、上で待ってます」と、力強く上がっていき、あれよあれよという間にハルカカナタに。
改めて、すげぇよ、Gan さん。


標高 136m の物見山


物見山を上がったところには「物見山公園」という自然公園があり、ちょっとした休憩所があります。
ここでは、坂を上がってきた自転車レーサー達が一休み中。


トレーニング中の自転車乗りがいっぱい


自転車がいっぱい。
けっこうすごい光景です。
乗鞍の本番前はこんなもんじゃないですけど。


物見山を 1 回下ってからもう 1 回上がって(!)、それから「シロクマ」目指して走り続けました。


のどかな我が郷土、埼玉


走っている間、風景はずっとこんなん。
青々と稲が伸びた水田の向こうに、小高い山。
緑豊かなこの景色は、このあたりで育った私にとって非常になじみ深く、心が落ち着きます。


そうやってしばらく走っていたらデスね?
「痛っ!」
と、Gan さんが肩に手をやるのですよ。
なんと、ウェアの襟元からアブか何かが入り込んで刺された模様。
自転車を道の脇に停めてちょっと様子を見ましたが、痛々しいことになってました。


そんなこんなしながら到着した「シロクマ」。
プロの自転車レーサーが足繁く通い、自転車乗りの間ではかなり有名なお店のようです。


パン工房「シロクマ」の雄姿(煽り文句がこれしかないとか言わない)


買ったパンをその場で食べられるイートインスペースも併設されており、雰囲気の良いお店でした。
店名に冠した「シロクマ」は、店内のアクセサリとしてしこたま使われており、イートインスペースにはこんなぬいぐるみ軍団も。


店内は、どこを見てもシロクマ


で、パンと飲み物を買って、ここで休憩。
Gan さんは「チョコパワー」というパンがお気に入りで、ここに来たらこれを食べているのだとか。
私は……目に留まった「カボチャプリン」というパンを試してみることに。


「カボチャプリン」なるパン


上にカボチャのタネがトッピングされており、中には……


中にはプリンとカボチャペースト。美味。


カボチャのペーストがまぶされたプリン。
これが非常に美味しかったです。
う〜ん、確かに、こんなパン屋を見つけたら嬉しくなっちゃうだろうなぁ。プロのレーサーが、練習中の休憩がてらにここへ来るのもわかる気がします。


「シロクマ」でしばしくつろいだあとは、来た道を逆に辿り、途中で脇に逸れてもう 1 つばかり坂を上って、行■まで帰ってきました。
トータルの走行距離は、Gan さんの自転車に取り付けられたメーターによると、およそ 67km。
う〜ん、自転車で長距離を走るのは、体に乳酸が溜まりにくいので、思ったよりは疲れないのですが、体力の面でダメダメな私に合わせたらこのぐらいが妥当なのでしょう。


Gan さん、ありがとうございました〜。



さて、来週はいよいよ乗鞍。
去年は完走したとは言え、ナメてかかるなど許されない、厳しい坂道が待っています。
今年の目標も、とりあえず完走ってことで!

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