ザナこう・初代、慣れてきた頃が怖い編(Lv2〜Lv4)

この週末、何をやってたかと言うと。


ようやく時間ができたので「イース−フェルガナの誓い−」を遊ぼうとしたら開始 10 分後にいきなりゲームパッドを壊したが壊れたので半泣きになってみたり、これを食べ始めたのはいいけどさすがに量が多くてだいぶきっついことになったりと、まあそんな感じでした(おおむねいつも通り)

そんなさなか、先日、引っ越しの手伝いをした友人が、サクランボを送ってくださいましたよ(遙拝)。
いや〜、そんなに気を遣わんでも良いのに。
でも嬉しいので素直にいただきます。
ありがとうございまする。


瑞々しいサクランボ
シズル感溢れるサクランボの図
(ガラスの器はこのために買いました)


ご本人曰く、「今年はちょっと出来が悪いらしくて、あんまり甘味がないんだけどね」ということでしたが、いやいや、美味しく食べさせていただきました。
こういう季節のものって、そのつもりでチェックしないとなかなか買わないんですよね。
果物はけっこう好きですが、スーパーに買い物に行っても果物のコーナーはそんなに見ませんし。
ありがたやありがたや。


……おそらく一番小さなセットだと思いますが、それでも 1kg もあるわけで、気合いを入れて消費しないと傷んでしまいそうで恐いんですけども。



うし、果物食べてだいぶ元気増量ということで、「ザナドゥはこうでなくては!」第三弾。
今回は、初代の、プレイにも少し慣れてきた Lv2〜Lv4 あたりをテーマにお送りします。


●モンスターは同じところで 4 回まで発生する。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★☆
実現可能性:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆


「ザナドゥ」とその続編「ザナドゥ シナリオ II」の大きな特徴とも言えるのが、「モンスターの出現回数はゲーム全体を通して決まっている」という点です。
昨今の RPG ではモンスターが無尽蔵に湧いてきますが、ザナドゥではこの回数が決まっているのです。
これが何を意味するかと言うと、得られる経験値の総量、手に入るお金やアイテムの最大量に制限があるということです。
つまり、お金の使い道や経験値の貯め方もきちんと考えないと、後半になって破綻してしまう可能性があるわけです。
こんなところにも戦略性を求められるわけで、「ザナドゥは難しい」という声が聞かれたのも当然と言えましょう。


●モンスターをなめてかかってはいけない。
こうでなくては度:
★★★★★★★☆☆☆
実現可能性:
★★★★★★★☆☆☆


まあ、RPG 全般に言えることなんですが。
Lv2 に初めて足を踏み入れた主人公は、わりとすぐにハチ型のモンスター(アサシンバグ)に遭遇します。
Lv1 開始直後は、まともに戦える相手が同じハチ型のビー・ジャイアントだったので、その記憶の延長でアサシンバグにもケンカを売ってしまうわけですが、これが Lv2 に入ったばかりの状態ではかなり厳しい相手だったりして。
ほうほうの体で逃げ出し、中ボスどころかそこら辺のザコ敵にまでリベンジを誓わなければならない状況に、ちょっとしょんぼり。


●買い揃える装備に悩む。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★☆
実現可能性:
★★☆☆☆☆☆☆☆☆


ザナドゥの武器や防具などの装備品は、それぞれ 17 種類ずつあります。
高レベルな装備品は後半の Lv(「ステージ」くらいの意味)のダンジョンを探索して手に入れることになりますが、それまではお店で購入した装備を使っていきます。
できることなら早い段階で店売りの装備の一番良い物を買っておきたいところですが、敵を倒して手に入るお金も序盤ではそう多くはない上に、ある程度は段階的に装備を上げていかないと敵に攻撃が通じなかったりダメージを多く受けたりすることになります。
さて、店売り最強装備の前に何を買うのか?
盾は、店で売っているのが弱い方から 3 種類しかないので、ダンジョンで手に入れたものをどんどん換えていけばいいとして、問題は武器と鎧。
このあたりがけっこう人によって大きく分かれるところですねぇ。
ちなみに私は、とにかく Lv2 でちょっと気合いを入れてロングソードとチェインメイルを奮発し、Lv4 まで節約生活を続けてハルバードとフルプレートを買う戦略。これだと中盤がだいぶ楽になります。


●レベルアップは同じ教会で。
こうでなくては度:
★★★★★★★☆☆☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


前回も書いたように、ザナドゥはレベルアップを教会で行います。
教会は各 Lv に 1 軒ずつあるので、探索を進めて経験値がある程度貯まったらその都度教会に行けばいいわけですが。
どうやらこの世界にも「常連さん特典」のようなものがあるらしく、同じ教会に通った場合とその時々で違う教会に行った場合とでは、レベルアップ後の HP の増加量が違うのです。
これが蓄積すると大きな差になってくるので、レベルアップの際にははるばる Lv1 の教会に戻っていくことに。
いや〜、本当に、昔のゲーマーは辛抱強かったですねぇ。


こんな要素、新作には絶対入らないだろうな……。


●レベルを上げてもらえません。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★★
実現可能性:
★★★★★☆☆☆☆☆


Lv3 に突入するあたりにもなると、敵との戦闘もそつなくこなし、ダンジョン探索もペースを考えてできるようになってきます。
この Lv には、ユイナルという幽霊のような姿のモンスターがいますが、これがまあ、弱いのなんの。
相手の攻撃からは一切ダメージを受けず、こちらの攻撃は当たり放題。何かのサービスだろうかと気分良く倒していくわけですよ、ザナドゥの初心者は。
そして、レベルアップをしようと教会に行ったらば。
教会に入れてもらえません。
教会には入れないということは、すなわちレベルアップができないということ。
えっ!? な、なんで!?
これ、実はユイナルを倒したことで「カルマ(KRM)」というパラメータが上がってしまったことが原因です。カルマは「業の深さ」を表し、異様に弱っちい敵を倒すと上がります(相対的な強さの問題ではなく、倒すとカルマが上がるモンスターは決まっている)
カルマは 0 でないといけないパラメータなので、1 でもあると教会でレベルアップを拒否されてしまうわけです。


●カルマを下げるために毒をあおる。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★★
実現可能性:
★★★★★☆☆☆☆☆


カルマが上がってしまったためにレベルアップができないわけですが、下げる方法もいちおう存在します。
それは、毒を飲むこと。
ダンジョンの中に落ちていたり、あるいはモンスターを倒したときに赤い宝箱(モンスターによってはアイテムが入っている)から出てくる毒ですが、こいつは手に入れたその瞬間に HP をその時点の半分に減らしてしまいます。
が、同時に、カルマも少し下げてくれるという裏の効能があったりして。


でも、調子に乗ってユイナルを殺しまくった後のカルマは、ちょっとやそっと毒を飲んだくらいではなかなか 0 まで下がりません。
ということで、「ユイナル大虐殺」をやってしまうと事実上のゲームオーバーです。


●Shift キー移動を学習する。
こうでなくては度:
★★★★☆☆☆☆☆☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


そんなわけで、データをバックアップしていない限り、一からやり直し。
この状態のプレイヤーには、ユイナルは一つのトラウマになっていることでしょう。
できれば一切関わり合いになりたくないものですが、ダンジョンの中などでは、どうしてもユイナルのいるあたりを通り抜けなくてはいけなくなります。
戦闘方式が体当たりなので、迂闊にユイナルに触れようものならカルマ加算確定。だと言うのに、ユイナルの移動方法はワープなので、いきなり主人公の目の前に出てきたりします。
どないせいっちゅーねん。


ここでマニュアルを良く読むと、戦闘時に Shift キーを押しながら移動することで主人公は同じ方向を向いたまま移動することができ、さらに敵に攻撃することも避けられることが判明します(敵の攻撃はもちろん受ける)
そんなわけで、倒すとカルマを上昇させる敵は Shift キー移動で避けることに。
うん、よくできたゲームシステムだ。


●クラウンを集めるらしい。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★☆
実現可能性:
★★★★★★★★☆☆


Lv3 のダンジョン奥深くに潜む中ボス「クラーケン・ジャイアント」を倒すと、色々なアイテムと一緒にクラウン(王冠)というアイテムが手に入ります。
この時点ではさっぱり用途がわかりませんが、使用するタイプのアイテムではなく、イベントアイテム的な扱いなので集めるものなのだろうということでひとまずそのまま持っておくことに。


●グローブやロッドは残しておく。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ザナドゥでは装備品に熟練度があることは前回も書きました。
武器や魔法は使えば使うほどにその威力を高めていくわけです(ただし、ものによって上限がそれぞれある)。
この熟練度を上げるアイテムも存在します。
武器はグローブ、魔法はロッドがそれ。これらは一部のモンスターが持っている以外は、ほとんどがダンジョンの中で手に入ります。
最初の内は何も考えずにそのまま取っていましたが、Lv3 のあたりになると「最強の装備のために」ということで、取らずに残しておくようになるわけです。
実際、この判断はかなり正しいことが後に判明しますが……。


●マッシュルームも残しておく。
こうでなくては度:
★★★★★★☆☆☆☆
実現可能性:
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


Lv3 のクラウンと一緒に見つかるアイテムの中に、最大 HP を上げるマッシュルームというものがあります。
初回プレイではたぶんあっさり取ってしまいますが、二周目以降のプレイではまず間違いなく残しておくことになります。
と言うのは、最大 HP の上がる量は、パーセンテージだから。
レベルが最大になってからマッシュルームを取った方が、当然、増加量も大きいわけです。


かくして、序盤はなんだか「後で楽をするために、今は苦労する」という方針を戦略的に貫く羽目に。


●おいしい敵を憶える。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★☆
実現可能性:
★★★★☆☆☆☆☆☆


Lv4 に突入。
ここにはリリティという幽霊のようなモンスターがいて、なんとなくユイナルでのトラウマを掘り返しそうになります。
リリティはサンダーの魔法をガンガン連射してくる強敵ですが、こいつを倒して得られるお金は Lv4 の他の敵より飛び抜けて高く、店売りの最強装備を買うための原動力となります。
また、シュリーカーというキノコ型のモンスターも、倒すと食料をしこたまもらえるのでかなりおいしい感じ。
こうして憶えたモンスターの情報は、二周目をプレイするときに大いに役立ちます。
いや、今考えるとかなりマゾっぽいけど、何度も何度も繰り返してプレイしてクリアしてたんですよ、当時は。


●防具の熟練度の上げ方はマゾヒスティック。
こうでなくては度:
★★★★★★★★★★
実現可能性:
★★★★★★★☆☆☆


武器や魔法は、使えば使うほど熟練度が上がります。
では、防具の熟練度を上げるにはどうすればいいのか?
答えは、敵の攻撃を受ける。
敵の攻撃を受けるということは、同時に自分の生命を危機にさらすということなので、うまいこと加減をしないと主人公は死んでしまいます。
そこで、わざと弱いモンスターを残しておいて、新しい防具を手に入れたらそのモンスターに殴られに行くという作戦を使います。


このあたり、同じく熟練度システムを採用している「風の伝説ザナドゥ」シリーズや、熟練度ではありませんがステータスごとに経験値が存在している「ブランディッシュ」シリーズでも、防御力や魔法抵抗力を上げるために敵にひたすら殴られるという状況がしばしば見られます。
いや、なんか、ゲームとしてはともかく、その痛々しい姿はどうよ、とか思わなくもないですが。




いや〜、まだまだありますねぇ、ザナドゥを語る上で外せないポイントは。
次でたぶん、初代ザナドゥ編は最後となります。
中盤から終盤は、そんなに特徴的な要素はありませんしねぇ。

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Comments
(か) | 2005/07/05 12:04
ザナドゥは挫折しました。。。
まだ最新版イースは封すら開けてない。。。
nak | 2005/07/05 13:29
ザナドゥはX1turboに5インチの外付けFDDを付けて,シナリオIIまでしました.アンバランスから出た復刻版も持ってますが,キー操作に違和感を感じてしまう... 何となく2段ジャンプがやりにくい.
最新版イースは,先週末にラスボスクリアに失敗し,現在放置中.下手すると今週末まで放置?
ゲームパッド粉砕とのことですが,「イースはキーボードで操作してこそ味が出る」ものでは(゜゜☆\ バキあっしはキーボードでしか操作できねぇ
陣来霧 | 2005/07/05 13:32
>(か)さん
フェルガナ、面白いですよ〜。
ボスがイマイチだったナピシュテムより、よっぽどテクニカルでいいです。

……それにしても、誰かザナドゥネタを熱く語れる人は出てこないものか……。
陣来霧 | 2005/07/05 13:36
おぉっと、書き込んでいる間に書き込みが。

>nak さん

>「イースはキーボードで操作してこそ味が出る」

う〜ん、しかし、もはや体当たりバトルでない以上、パッドの方が激しく操作しやすいのですよ。
ってか、[[キーボード::http://www.topre.co.jp/products/comp/key_list.html]](106)まで粉砕した日には、泣くに泣けないのです。
nak | 2005/07/05 19:58
> う〜ん、しかし、もはや体当たりバトルでない以上、パッドの方が激しく操作しやすいのですよ。

あっ,あんまりマジにとらえなくてもよかです(^^;;

「常にダッシュで万全」
「キーボードで操作してこそ味が出る」

「残HP1は勝利!」
「ラスボスはなべて2連戦!」
「不死アイテム不許可!」
「キャラ紹介の後半は敵だ!」

http://www2s.biglobe.ne.jp/~rokuhara/c_comic/c_com002.htm
陣来霧 | 2005/07/05 21:15
……赤毛の鳥坂先輩が、粉砕バットを構えてフィールドを駆けていく姿を思わず想像……。
NAS芹沢 | 2005/07/06 01:42
ブラックポーションって、カルマを下げてくれるやつと下がらないやつと、なかったっけ?
たしか、ボーションのグラフィックが1ドットだけ違うとかで・・・。
陣来霧 | 2005/07/06 08:18
>ブラックポーションって、
>カルマを下げてくれるやつと
>下がらないやつと、なかったっけ?

あ〜、それはシナリオ II ネタですねぇ。
初代ではどれ飲んでも下がります(マニア)。
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